「仕舞」は能の代表的な部分を衣装や面を着けずに”舞手(シテ)”の謡と”地方”の地謡の合唱に合わせて舞うものです。
『屋島』世阿弥作/シテ:小野英二様/地方:太田ユキ様・中山清野様・斎藤勇様・中野雅江様
あらすじ・・・・・・旅の僧がまどろんでいると夢の中に凛々しい義経が現れ、屋島での合戦の模様を語ります。勝っても勝ってもなお繰り返される苦しい修羅の戦いと空しさ、いつの間にか夜明けとなり、幻は消え、いつもと変わらない海の景色がありました・・・・・・
『杜若』世阿弥作/シテ:中山清野様/地方:太田ユキ様・小野英二様・斎藤勇様・中野雅江様
あらすじ・・・・・・三河国八橋に来た僧が咲き誇る杜若(トジャク:かきつばたの別名)の花に見ほれていると里女が現れ、こは杜若の名所八橋である、と答え伊勢物語にある在原業平の杜若の歌について語った後、僧を自分の庵に連れ帰ります。
そして美しい冠と唐衣を着け、在原業平の装束に身を包んだ杜若の精の姿となり「かきつばた」の五字を詠み込んだ和歌の来歴を語り、優美な舞を舞うのでした・・・・・・ |